金属の美しさを取り戻すアルカリ洗浄液

アルカリ洗浄液は、最もポピュラーな金属用の水系洗浄剤です。アルカリ金属水酸化物や水溶性金属塩などの無機系の補助剤と界面活性剤、キレート剤などを主成分としています。代表的な成分としては、水酸化ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、界面活性剤などがあります。金属の水系洗浄では、腐食の発生防止が重要です。

そのため、洗浄する金属の種類や腐食防止に適切なpHの洗浄液を選択します。鉄系の洗浄では高濃度のアルカリ洗浄液がプレス油や切削油、防錆油などの除去と、洗浄後の化成処理に移るまでの防錆に有効です。しかし、鋼板の化成処理前に高濃度のアルカリ洗浄液を使用し、表面調整することなくリン酸化成処理を行うと、過正反応が阻害されます。そのため、適した成分の補助剤や適切なpHの選択は重要です。

アルカリ洗浄液は繰り返して使用することが多いため、蓄積油分の濃度の確認も重要です。蓄積油分の濃度が管理上限を超えると洗浄力が低下します。そのため、定期的に濃度を確認する必要があります。定量の洗浄液を採取して、n-ヘキサンを加えます。

分液ロート振とう機によりn-ヘキサン相へ油分を抽出して、n-ヘキサンが揮発する温度で加熱します。洗浄剤に含まれる界面活性剤もn-ヘキサン相に抽出されるため、浸液についても別途測定します。残った残滓の重量を測定し、界面活性剤の重量を差し引くことにより濃度を測定することができます。

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